アーカイブ

結婚には覚悟がいる

天地が創造され、地球の上に人間が誕生して以来、結婚ということはあったのだと思うと、何となく溜息が出る。自分が、人間の女として生まれて、一人の人間の男にめぐりあって、結婚生活というものをつづけて来た長い年月をかえりみても−それは今年の秋で、六十年目になる−やっぱり何となく、溜息が出る。何百万年か何千万年か、あるいは何万年か、そのようにして、人間が、男と女の一対となって生きつづけて来たのは、何のためであったのか。また、自分たちが六十年の月日を、夫婦となり、親となって過ごして来たのは、何のためであったのか。自分たちにとっては、自分たちなりの、よろこびや悲しみの重なりあって来た月日であったと思う。人間の長い長い歴史にも、多くのよろこびと悲しみが重ね合わされて来たのであろう。そして今日もまた、地上の方々で、新しい結婚の門出に立つ男と女の一組が、数限りなく生まれていると思う。「何のためか」の一つは、わかる。体験としてわかる。人間がより幸せになり、地上がより輝かしいものになるためである。一人であるよりは、二人である方が、そのための力をより多くもつことができるからである。また、「失敗は成功のもと」という言葉がある。よりよい結婚生活は、くりかえされる失敗によって、少しずつ少しずつ知恵を身につけながら築かれてゆく。その能力が人間には与えられていると思う。私は、離婚も不倫も反対である。そのためには結婚前にどんなに慎重であってもよい。よく相手を研究すること。そして、「この人」と選んだ以上は、自分に責任をもって、簡単に別れてはならぬと思う。「駄目なら別れる」覚悟なら、はじめから結婚などしないこと。また、近ごろことに、妻の不倫がおもしろおかしく書かれているが、戦前はそんなことを書くのが許されなかった反動もあるのであろう。実生活の中で、戦前も不倫はあったと思う。私が不倫を嫌うのは、これが「盗み」的行為だからである。他人の妻を横取りする。他人の夫を横取りする。犯罪でさえあると思うが、何よりも、妻があり、夫がありながら、よその異性にのめりこむというだらしなさがやりきれない。結婚とは一生賭けて自分の選んだ一人を相手に、悪戦苦闘して、人間としての幸せを創造してゆく大事業だと思う。もっともやり甲斐があるとも言えよう。一人でも多く共感し、共闘する仲間をもちたいと思う。結婚には覚悟がいると思うのである。

[関連情報]
教会挙式について
http://www.le-anges.gr.jp/chapelle/wedding.html
東京の結婚式場なら南青山ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/