販売員の人々に「今、何を教えてほしいですか?」とたずねると、「商品知識」という答が返ってくる。確かに販売員にとって必要な知識ではあるのだが、知識そのものが一番重要なポイントとなるのだろうか?接客していくなかで、「こちらはウール一○○%ですから、軽くて暖かいですし、シワができても復元力があります」と言えば、お客様の購買意欲は高まるだろう。しかし、家庭科の試験ではないのだから、販売員に必要なのは、知識そのものというより、実際に役立つ情報とする知識の情報加工力といえる。お客様に対する情報発信者として、その知識をお客様に伝えるように努力する事こそ必要だ。次に商品知識の中でもごく代表的なものを紹介するが、中学、高校の家庭科の教科書や、雑誌なども参考にし、普段から注意をして商品知識を身につけるようにしたい。たとえば、洗濯方法は表示通りに行なうことが基本で、それが知識にあたる。その上で、最近の洗剤には漂白剤が入っていて、生成りなど薄い色の時には注意が必要だったり、ドライ表示でも水洗いできたりする。実際に自分のワードローブを洗う時に経験した事や、クリーニング店に相談した事が役に立ち、加工情報となる。本来は同じ商品で実際に試してみることが一番である。