一九七九年、第二次石油ショックが起こりました。七三年の第一次のときと同様、中東で戦争がはじまり、石油の値段も、それにつられていろいろな物の値段もハネ上がって、日本中大騒ぎになりました。政府もようやく、省資源・省エネルギーのキャンペーンをはじめました。節電のためにネオンサインは消しましょう、家庭でも照明は小まめに消しましょう、エアコンの設定温度は控えめに、物を大切に使い、リサイクルしましょう……などなど。大都市やその近郊では、市民団体などが公園や広場でフリーマーケットとかガレージセールなるものをはじめました。フツーの市民が不用品を持ち寄って売り買いするのですな。フリーマーケットなどがブームになると、そんな一日商人のなかから「これは商売になる」と脱サラしてリサイクルショップをはじめる人も少なくなかったようです。盛岡でも、新しく七、八軒できたようで、質流れ屋の先輩たちを含めると十五、六軒にもなってしまいました。「リサイクルショップを開店したいので、見学させてください」なんてやってくるお客もいる始末。「限られた資源を大切に」と、財のため人のためにと店をはじめた人も、全国では少なからずおられたようですね。りっぱなことです。ただ、商売となると、世のため人のための次に、自分のため家族のため、従業員のため、そのまた家族のためと、いろんな「ため」がぶら下がってくるのですな。こころざしだけじゃあ、やっていけません。