私の勤める二葉乳児院は、日本でもっとも乗客の乗り降りの多い新宿駅に近い場所にあり、むかし、このあたりは貧民街で孤児も多かったといわれている。そもそも乳児院というのは、親のいない、もしくは親がいてもなんらかの事情があって、育てられない○歳から二歳までの子どもを預かるところである。だがその預かる事情そのものが、時代とともに変化してきている。数年前までは、サラ金で家庭が崩壊し、子どもを置き去りにしていくケースが多かった。ところが現在は、親が十五、六歳の若年層だったり、育児ノイローゼで子育てができなかったり、それに加えて、アジア各国から出稼ぎにやつてきた女性が出産後、行方不明になってしまい、生まれてきた子どもは、病院や知人のところに置き去りにされ、国籍のないまま乳児院に措置されるケースが、年々増えてきている。二葉乳児院の場合、現在、子どもは三〇人いて、○歳、一歳、二歳と三クラスに分かれている。そして一クラスー○人の子どもを、口中は三名の保育士でみているが、夜間は一クラスを一名でみるのである。三クラスあるので夜勤者は三名。週一回の夜勤は夕方五時に入り、翌朝一〇時までの勤務である。その間、一、二時間仮眠することもあるが、できないこともあり、夜勤明けは、どっと疲れが押し寄せてくる。空か白みかけ、始発電車が走り始めると、ホッとする。何事も起こらず、無事に夜が明けたと思うと、急に緊張感がとけ、睡魔におそわれることもある。その後朝食の介助までやり終えて、勤務が終わる。
(参考サイト)
保育士試験ガイド
保育士の心得
保育士になる方法